こんにちは。和尚です。
プロフィールにちょっとだけ書いているのですが、昔「女性セブン」という雑誌でお悩み相談コーナーをさせていただいておりました。(どっちかというと悩みを聞いてほしいほうなのですが・・・。)
いろんな方から、どんな内容だったのか知りたいとの声をたくさんいただいていたのですが、もうずいぶん昔のことで、しかも乱筆駄文。
恥ずかしい文章だから遠慮していました。しかしやはりネタとしては良いかなと思い、憚りながら紹介していきます。どうぞお許しを。

きっかけは学生時代の友人が編集者で、「お坊さんの視点から読者の相談にのってもらえないか。」という連絡をもらったのが始まりです。
当時は2013ですから、約8年前ですね。
友人からは、「インパクトあるような内容にしてね!そうしないと読者もすぐ飽きてしまうし、真面目だとおもしろくないからね。」
と言われ、「マジでか・・・」といきなり不安に。
第一今まで女性の相談に乗ったこともほとんどないし、ましてや天下の大出版社の人気雑誌だから下手なことは書けない。それでいてインパクトある内容か・・・。
まあしかしなんでも挑戦!てことで思い切って書き始めることに。そんなわけで、多少の加筆修正をしながら第1回から紹介していきます。

2013年3月21日から連載スタート。
自己紹介
どーも。今回よりこのコーナーでお世話になります、音(オン)です。
福井県のおおい町にある『潮音院(ちょうおんいん)』で住職をしており、修行中だった仲間からはオンさんと呼ばれています。皆さんもこれからはオンさんと呼んでくださいね。
現在住職をするかたわら、お寺で華道を教えております。(当時は嵯峨御流を教えていました)
お寺の修行は男の世界、お花の世界は女の世界と少々ギャップがあるかもしれませんが、いやいや最近では男性もそういった世界で活躍しているんですよ。まあ中には中世的な方もいらっしゃいますが・・・。
しかし私なんかハゲ頭で髭面して武骨な手でバラなんかを触っているわけですから、花にしてみたら本当に迷惑な話でしょうね。
それでいてなにを勘違いしているのか、こんなしょうもない私に相談したがる変わった女性もたまにいるみたいです。

漢字の意味
「和尚さん、なんで男ってのはあんなに身勝手でワガママなんですか?家事も育児も全部女全然手伝ってもくれない。男性と女性って何がちがうんですか?」
以前、お参りの女性からこんな質問をされました。
「知らんがな。そんなの凹凸の違いでしょ・・・」
と言いそうになったのですが、やはり坊主である以上はそれなりのお答えをしなければなりません。
・男について
そもそも「男」という字、田んぼに力と書きます。男は田畑を耕す、つまり外で仕事をするのが本分とこの漢字は伝えています。
そこにちょっと遊びの「間(マ)」を付けてやると、なんと「勇」という字になりますね。せっかく勇ましくなったのに、
頭の「マ」を取ったらマ抜けな「ただの男」
になるわけですから、ちょっと遊ばせてやるだけで男気が上がるってもんですよ、奥さん。
・女について
一方、女はすごい!
「女へん」のつく文字を調べてみると、なんと200近くもある。
- 女性でいちばん良い時が「娘」
- 家庭に入ると「嫁」
- 少々鼻につくと「嬶(かかあ)」
- 古くなると「姑」
- 人の涙を受け止めてくれる年になると「婆」
今現在のあなたが下の方らへんの漢字に当てはまると気を悪くしてしまうかもしれませんが、それが自然の流れなのです。
女性の皆様へ
男女の違いなんて当たり前!
ただ女性にはバラのように美しい花となっていただきたい。ほのかに色気ある芳香がただようような・・・。
それでいて家庭のかじ取りのために少々厳しいトゲを持ち合わせた、いつまでも凛とした花でいてほしい。
てことで、男性と女性の違いは以上です。
あんまり男を調子に乗らせないように、女性はしっかりとかじ取りをお願いします。
※男性は女性を泣かさないように賢くしときましょう!
次号からは、皆さんのお悩みに住職からの視点で楽しくお答えしたいとおもいますので、お便りおまちしております。

潮音院では「和尚セブン」に掲載させていただくご相談を受け付けております。どうぞお気軽にこちらまで↓
オススメ本
最後にオススメ本を紹介します。
男性も女性もやはり中身が肝心。心を養う本であなたも充実したステキなライフを送ることができるでしょう。
察しない男 説明しない女
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まさにこの回に通ずる本。男性女性どちらの言い分もわかります。なぜならそもそも違う言葉を話しているから。論理的にそれぞれパート分けて書かれているので、「あ、この場合はこうか」と辞典のように引けることができます。
心打つ内容の一文
「わかるでしょ」は厳禁
「わかりあえない」を前提に言葉をつくす
今夜、すべてのバーで
男を磨く本の紹介というフレーズで考えたのですが、そもそもその時点で男らしくない!そこで中島らもさんの登場。ブラックな会話や絶望な話の中に光るユーモア。笑ってはいけないけど笑ってしまう。そう、男には絶望であっても笑い飛ばせるユーモアが必要なのだ!淀みの中に真理有り。
心打つ内容の一文
「なぜそんなに飲むのだ」
「忘れるためさ」
「なにを忘れたいのだ」
「……。忘れたよ、そんなことは。」
いい女.book 磨けば磨くほど、女は輝く
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女性の自信磨きにはもってこい。正統派女性の内面をUPするエッセイ。著者は2012年5月より「いい女になるための心に刺さる一言」をテーマにTwitter内で活動し、そこから選りすぐられた言葉がまとめられています。男性の私が読んでみたら、「あ、こんな意識の女性が素敵だな」と思わず納得してしまいました。また女性だけでなく、人間としても大切なことが書かれています。
心打つ内容の一文
「愛している人が大切にしているものを大切にすること」