日常

お悩み相談室/住職より愛をこめて⑫~「1円と5円なんて使わない」オススメ本も紹介~

こんにちは。和尚です。

この数年、コンビニやスーパーで買い物するときはほとんど「PAYPAY」「LINE PAY」などでレジを済ませます。

いわゆる「電子マネー」の流通というやつですね。

すごく便利にはなってきましたが、なんだかお金に対する大事な気持ちが薄れていくように思います。

今日は今と昔のお金の考え方についてのお悩みです。

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第12回 1円と5円なんて使わない

 

今週のお悩み

25歳の会社員の息子が、1円玉と5円玉は使わないと言って私のところへ持ってきます。

その度に1円の大切さを教えているのですが、効果はありません。

夫はお前の教育が悪かったのだと文句を言いますが、平凡な家庭でしたので、贅沢をさせた記憶もありません。

将来息子が家庭を持った時のことが心配です。

 

小学校の頃、50円玉を握りしめてよく友達と近くのお惣菜屋さんにおやつのコロッケを買いに行ったものです。

ある日遅くまで遊んでお腹が減った2人 。どうしてもあそこのコロッケが食べたくなり、いっしょうけんめいにポケットやがま口を探ってみると、使わなかった1円と5円ばかり。なんとか友達と合わせて100円ぐらいになったので急いでお店へ。

いつものように「おばちゃんコロッケ2つ!」と大きな声で注文すると「はいよー!」と少々の耳の遠いおばちゃんの返事。

ジャーッ!とコロッケを揚げる音。 その匂いを嗅いでいっそうお腹が減る2人。

「できあがり!100円ね!」と言われ、小さなカバンから大量の1円と5円が入ったがま口を取り出し、カウンターにぶちまけました。

もう1人の友達は「こんな大量の小銭で買えるのか?・・」と心配そうな顔。

しかしそこでおばちゃん、「ちょっと待ってね。」ニコニコしながら「チュウチュウ、タコカイナ・・・」と数え始めました。私たちはそのおばちゃんおの姿を見て自然といっしょに数えていました。

「103ある!3円はおばちゃんにあげるわ!」と友達が言うと、おばちゃんは「次のコロッケ買うてくれるまで持っときな。」とまたニッコリ

数日後、その3円を持ってまた買いに行きました。今度はちゃんと小銭ばかりじゃなく、10円も混ぜてね。

今はそのお店はなくなってしまったけど、その時のおばちゃんの笑顔とコロッケの味は忘れられません。

未来へのお小遣い

昔はそうやってお小遣いを握りしめて、駄菓子屋さんなどでおばちゃんたちにいろいろなことを教えてもらえたような時代だったけれども、最近はカードや携帯で現金を持たなくても買い物ができてしまう時代。

必死に小銭を集めて、なけなしのお小遣いを握りしめて駄菓子屋さんに行くと、「お母さんには内緒やで!」とおまけしてくれたあの人情ある時代が懐かしいです。

若い息子さんであれば、もう買い物はほとんど電子決済。こんな現金のやり取りは無いと思いますし、なかなかお伝えするのは難しい。

今は焦らず、息子さんに子供ができ、お小遣いをあげる時がきたら、きっとお母さんのおっしゃっていたことが自然と伝わるでしょう。

それまでその小銭を募金するか、いつかはお孫さんのお小遣いとして取っておけばよいのです。

潮音院では「和尚セブン」に掲載させていただくご相談を受け付けております。どうぞお気軽にこちらまで↓

 

オススメ本

目で見る駄菓子屋グッズ大図鑑

 

昭和の時代、近所の駄菓子屋にたむろって、様々なお菓子やおもちゃを買いに行った時代。「100えんでどれだけ買えるか!」なんて友達と競い合ったり、おばちゃんと今日の学校のできごとをお話したりと、あのなつかしい時を思い出す。

本当の自由を手に入れるお金の大学


 

YouTubeで有名な両学長がわかりやすくお金の大切さを教えてくれる、初心者向けの本。とっても明るくコミカルに、そしてわかりやすく解説しています。お金を稼ぐことは悪いイメージがありますがそれは大間違い。「君子は財を愛す」。正しい知識を身に付けましょう。