潮音院の御朱印パート８～ゴシュウィン/凝り固まった世界をぶっこわそう！～

色彩は西洋のゴシックにならい、黒と金を基調としたデザイン。４人のジョーカーたちもそれぞれ手描きで、黒のバックに映えてますね。

一番下にはハロウィンの日付を入れています。

このジョーカーは「トリックスター」でもあるんだ。

トリックスターとは、この自然や世界で起きる秩序を破り、光と闇、善と悪、神さまと人間などの２つの世界を行き来できる存在なんだ。

性格や行動は、感情的に怒ったり、憎しみもあったり、盗みをしたりするんだけど最後は良い方向に導いてくれることが多い。とってもかわいらしいけれど抜け目なく、バカなところもある。そういった両方の性格を併せ持っているので、例えば神聖な役割や大事なときにでもおどけてみせたりするんだ。

既成概念（凝り固まった考え）や社会規範、行き詰った世界をいったん破壊したり、とっても賢いけれど悪の心も持っているというような、二面性を持っている。

トランプでいえば、クローバー、スペード、ダイヤ、ハートと、それぞれ１３枚のカードでゲームする。これが秩序。そこにジョーカーをいれていたずらをさせ、秩序を破ってゲームをかき回して楽しむんだ。

このゴシュウィンのジョーカーたちの目に注目！

ハートやスペードなど、4つのデザインでメイクされてるよ！

そしてもうひとつ。ジョーカーやピエロはおもしろい恰好をしている。これは西洋では「道化師」と呼ばれるんだ。

この道化師は、実は生きたトリックスターとして大変重要な役割を担っていたんだよ。

ヨーロッパでは公式の「宮廷道化師」といって王様に仕えていたんだ。

有名なのはポーランドの「スタンチク」という道化師。深い知性と政治哲学を持ち、とても尊敬されていたそう。彼は風刺や冗談を交えながら、楽しく鋭く王さまや政治家に国の未来や国民の声を伝えていたんだって。

「もうそうすることなかれ」

人間あれこれ心でいろんなことを考えすぎる。これが苦しみの元。

要らぬ心配や思いをこのジョーカーでいったんぶっ壊そう！

こんな意味を込めました。

表紙は当然ジョーカー。真ん中には潜水艦。

この潜水艦で深く潜り、自分の心に向き合おう！素直な心、正直な心をもう一度探してみよう！

裏のデザインはアカデミみしょうくんトロフィー。