こんにちは。和尚です。
先日、眞子さまがついにご結婚され、皇室を離れられました。小室さんの家庭事情や皇室に対する国民の目と、様々な紆余曲折がありましたが、ご結婚を口にされてから4年間、本当に計り知れない心持であったと思われます。
素直にこれからのお二人のご多幸をご祈念いたします。
さてこのように各国には様々な皇室や王室があります。
今日は日本の皇室ではなく、ブータン王室のお話をいたします。


ブータン
ブータンはネパールと中国とミャンマーに挟まれ、非常に仏教を信奉している国。そんなブータンは、日本では「幸せの国」として認識している方も多いことでしょう。
これは、ブータンの先代の国王が、
「国民総幸福量(Gross National Happiness、略してGNH)」という独自の指標を採用したことによるもので、行き急いだ経済成長を見直し、伝統的な社会や文化、環境などに配慮しながら「国民の幸せ」の実現を目指す。
という考え方を取り入れているから。
実際にブータンでは、GNH Commissionという政府機関が、
GHNの考えに基づいて政策の舵取りをしているそうです。
現国王の第5代 ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王はとても心穏やかでなによりもさわやかなイケメン!
その聡明で端正な容姿と気さくな立ち振る舞いで、国民だけでなく各国からも大人気。
さらに素敵なのは王妃との仲の良さ。
この美しく聡明な王妃との出会いは国王17歳、王妃7歳の頃だったそうで、当時からお互い惹かれ合っていたということ。
もうその辺のトレンディドラマとは比べ物にならない、本物のラブストーリーですよね!
そんな素晴らしい国王が来日されたことを覚えていますでしょうか?

※写真はこちらのブログ管理者様よりお借りいたしました。
ブータン国王夫妻、結婚10周年。 | 咲くやこの花のキラキラパラダイス (ameblo.jp)
こころの龍
2011年4月、日本は未曽有の大地震に見舞われました。
各国からも様々な援助や応援をいただく中、半年後にブータン国王が来日されました。
被災された方々に対して「こころの龍」というスピーチを残されています。
皆さんは、龍を見たことがありますか?
私はあります。王妃もありますね。
龍は何を食べて大きくなるのかを知っていますか?
龍は、経験を食べて大きく成長していくのですよ。
私一人一人の中に「人格」という名の龍が存在しているのです。
その龍は、年を取り、経験を食べるほど、
強く、大きく、なっていきます。
人は、経験を糧にして、強くなることができるのです。
そして何よりも大切なことは、
自分の龍を鍛えて、きちんとコントロールすることです。
誠実で心温まるお言葉。そしてなによりも勇気をいただけるお言葉。
「龍」は「人格」、苦労したことは必ずあとで人格の成長となると言っています。
国王風に言うと、
「災難という大きな辛い経験をいつまでも汚いものとして食べれば、悪い龍になる」
といったところでしょうか・・・。
いつまでも辛いことや悲しいことを引きずり、汚いものとして恨みつらみを吐き続ければ、それは愚痴となっていずれ自分に返ってきます。
人間年を取るたびに愚痴ぽくなります。
「愚痴」というのは智慧が病気になったということ。だから「痴」はやまいだれが付くのです。
若くて偉大な国王はこのスピーチで、私たちに前を向いてもらう勇気と、自分の龍を立派に育てるために日々鍛錬を怠ってはならないと伝えてくれているのです。