こんにちは。和尚です。
ミュージシャン椎名林檎の「幸福論」
乙女な心を率直に表現する歌。90年代一世を風靡した曲の一つ。
あの妖艶で哲学的な歌詞とメロディーで、私も虜になったひとりです(笑)
さて、世の中にはこの「幸福」についての様々な書物があります。
特に有名なのが3つありまして、ヒルティの「幸福論」、アランの「幸福論」、ラッセルの「幸福論」と言われています。
今日はその中のアラン「幸福論」についてお話いたします。

アラン
アランは1925年に「幸福論」を出しましたが、これは「プロポ」と言われる短いコラムを新聞社に掲載し、その中の幸福に関する文をまとめたものとされています。
そのコラムはいろんな哲学内容も合わせて生涯5000以上に上ったそう。今でいうブログもプロポの一種ですね。
さて内容ですが、結論から言うと、「人間幸福になるためにはまず行動しなければならない」ということ。
アランは、人間という生き物はいつも苦しみのなかにいるものなので、そのままほっておくと自然に不幸となっていく存在であると言っています。
そうならないためにもまず「行動」と「意思表示」が大切だと説いています。
幸せになる行動
①「幸福になるぞ!」と意思表示をしてから、まずは体を動かす。
できる限りで大丈夫。
ボクのまわりでは、充実している人はみんな走っているよ。
やっぱり肉体的にも「行動」することが一番。
②「嫌な人に会ったらまず笑顔とあいさつと礼儀」
こういった名著や賢人の言葉には必ず書かれているよ。
なかなかできないことだけど、これも大切な幸福の要素!
③「怒らない」
「6秒ルール」ってのがあって、6数えながら冷静にする暗示カウント。
つまり怒りを反射的に行わないってことなんだ。
和尚はほんと顔も悪いし足も短いのに、こんな細かいこと教えてくれるんだね!
傍観者になるな
最後に、アランはこんな言葉を残しています。
幸福になりたいと思ったら
そのために努力しなければならない
無関心な傍観者の態度を決め込んで
ただ扉を開いて幸福が入ってくるようにしているだけでは
入ってくるのは悲しみでしかない
よい天気をつくり出すのも 悪い天気をつくり出すのも私自身なのだ
以前、般若心経の中にある「罣礙(けいげ)」についてお話しました。そこには何も無いのに、心が勝手に作り出して苦しみが生まれると。
自分自身の心を整えることからはじめる。そうすれば自然と周りがみんな幸せになっていく。
そのためには「幸福になるための行動」を心がけようとアランは伝えてくれています。

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