映画

ステキな韓国ドラマ!~仏教の愛とは~

こんにちは。和尚です。

いきなりですが、韓国ドラマにハマってます。

特にラブストーリー。

大体は愛する二人が超えられないような事情を少しづつ進み、大体最後は悪者がやられてハッピーな大団円。

前から私の両親と家内の両親をはじめ、世の中のおじちゃんおばちゃんたちがこぞって「絶対おもしろいから観てみ!」と勧めてきていたので、「そんな甘ったるいドラマなんか、恥ずかしくて観てられんわ・・・」と食わず嫌いで敬遠していたのですが・・・

もうドハマリです(笑)

なんていうんですかね、あのストレートな恋愛や人間関係模様。善悪ハッキリとした内容で、「よくこんなラブストーリーをシラフで描けるなー・・・」と思ってしまいます。

なんていうのか、あのハズカシーみたいな感じが心をくすぐるんですよね(笑)

と、前置きが長くなるほど熱弁してしまいましたが、この韓国ドラマの中核である「愛」についてのお話をします。

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愛の不時着

この前観た「愛の不時着」というドラマ。

あらましは、韓国の大会社社長の女性(ヒロインでもちろんベッピンさん)が、ひょんなことから北朝鮮へ流れ着いてしまう。

そこで出会った軍人の男性(ヒーローってことでもう説明しませんw)との、「国境を越えた愛」の壮大なストーリー。

様々な登場人物の中、二人の元婚約者がライバルとして出てくるのですが、最初は協力してヒーローヒロインの邪魔をする。

けれどだんだんとお互い惹かれていくんですよねー。こっちのラブストーリーがとてもステキでして・・・。

で、その男が言うんです。

「愛が腐ればそれは執着になる」と。

女性はハッと気づき、今までヒーローの婚約者という存在だけで、相手を手に入れることばかり考えていた心を溶かされたのでした。

いやー、ステキなセリフ!そしてとっても納得する言葉。

今日のテーマである「愛」を的確に表現しています。

他にも随所にこんなシンプルでわかりやすいセリフが散りばめられています。

十二縁起

 

愛するものから憂いが生じ

愛するものから恐れが生ずる

ブッダのことば。

ブッダの悟りの1つで、「十二縁起(じゅうにえんぎ)」というものがあります

無明名色六処老死と、人間の苦しみが生まれる12段階を表したもの。

その間に、「愛」「取」という字がありますが、これがまさしくこのブッダのことばと、先ほどのドラマのセリフの部分。

「取(しゅ)」とは執着のこと。

「愛」があるゆえに、「取」が生まれる。つまりこれが苦しみの流れであるというわけです。

仏教の「愛」は、ドラマのように愛する人をものにできないということだけではなく、自分の好きなことができないということや、お金が欲しいけど全然仕事がうまくいかないなど、幅広い人間の欲望の根源を指します。

思い通りにならないからこそ執着が生まれる。

たった二行なのに、人間の真意を突くことば。

韓国ドラマも同じようにストレートでシンプルな表現ばかり。だからこそ心に響き、多くの人に愛されるのですね。