こんにちは。和尚です。
ただ佇んでいるだけなのに、独特のオーラのようなものを発しているような人がいます。
芸能人や専門家、道を究めた人など、世の中にはカリスマ性を持った方がいますし、悪いことをしている人たちはまた違った異様な雰囲気とオーラをまとっています。
良くも悪くも、歩んできた人生の姿そのものがその人の生き様として外面に出てくるのです。
今日はそんな「一般の人とは違うオーラ」を持つ少年のお話。

りょーくん
私には家族ぐるみで仲の良い親戚がいる。
子供たちの年も同じぐらいなので、年に数回遊んだりしているのだが、そこの長男のりょーくんは現在中学1年生。
好きなことは「お能」と「妖怪」と「深海魚」。スラリと伸びた長身,アフロのような天然パーマ、そしてお友達と銭湯行くのが日課のディープでステキな少年。
こんな年頃はゲームに没頭して親に課金がバレて怒られるといったパターンが多い中、りょーくんはそんなゲームなんかに目もくれず、マイペースで「能面」を彫ることに没頭。

彼が小学4年の頃には「不気味な絵を描いた!」とメールが。
京極夏彦「いるのいないの?」という絵本らしい・・・。

おだやかで口数も少なく、温かく包み込んでくれるような目。いつもおっとりとしていて、まるでお悟りを開いたような人間性。彼のまわりには老若男女関係なく癒されに集まってくるのである。
そんな彼、ある日とんでもない経験をすることに・・・
悟りオーラ
ある日道を歩いていると、「ちょっといいですか?」と後ろから声かけする人物。振り向くとそこには警察官が。
警察「どこいくの?」
りょーくん「友達と遊ぶとこ。」
警察「そっかー・・・、じゃ気をつけてね。」
りょーくん「・・・」
家に戻り、家族に話したら大爆笑!
「それ、職質やん!」
若干中1で職質を受けるほどのオーラの持ち主、りょーくん。
警官というのは、普通とはちょっと雰囲気が違う人間を見つけることに長けた能力を持っている。
それが悪いオーラならすぐにそのセンサーが探知し、声をかけるのである。TV番組特集「警察24時」を観てもらえればわかるはず。
そのセンサーはなぜ今回りょーくんに反応したのであろうか・・・。
それはきっと彼が「悟りオーラ」を発していたからと推測される。警官にとっては今まで感じたことのない、初めてのもの。
たった13歳の少年に圧倒される警官。
まさに日本初の「悟り職質」の瞬間であった。
そんなりょーくんは、何事もなかったように今日もお友達と銭湯へ行くのである。

りょーくんのデザインしたみしょうくん