こんにちは。和尚です。
素晴らしい贈物をいただきました。

以前、恩師佐々木閑先生についてご紹介させていただきました。ご紹介と言っても私との出会いばかりの話で恐縮でしたが。
先生のYouTube講義では、紹介画像(サムネイル)をデザインさせていただいおりまして、いつも御講義の邪魔にならぬよう、そして皆様の目に触れていただくよう工夫しております。
御講義も「出家的に生きるために」という新シリーズとなり、雰囲気を変えたサムネイルにしよう考え、そこで題字を「ある方」にお願いしました。
今日は先生からのご縁より、題字を書いていただいた方のお話。



服部潤さん
内容はこちらYouTubeでご紹介なさっております。
服部潤さんは宮崎県ご出身の書家。
詩人、画家としてもご活動され、著書「日々の閑言集」という画集を出版されています。
これがまたとても面白く、息子さんのことやご自分の内面など、素晴らしい絵を添えながら日々の何気ない瞬間やできごとを、深く、そしてシンプルに伝えられています。



初めてその絵と詩に出会ったのは約10年前。
先生のお宅へ遊びに行った時のことでした。
先生の玄関と応接間には、服部さんの絵が飾られており、その内容は心に響く、というよりも暗闇の中をもがくような内容で、とても感銘を受けたのを今でも覚えています。
そのとき先生から、服部の丁寧な手作りのお手紙のことも聞かされておりました。その心こもったお手紙はまさに芸術であり、服部さんの人間性を物語るものでした。
最初に紹介しました贈物「円相」は、額縁もすべて手作り。
早速お寺の玄関にお飾りいたしました。私もまだまだこの円相に至らぬ次第。日々拝見し、精進です。
そして何よりも中に入っていたお手紙。
すべて罫線もご自分で引かれ、その心こもった内容は先生のおっしゃられていた通りでした。毎日筆を執っておられるそうで、その一文字、罫線一本にも血が通っているよう感じられます。
そんな書家「服部潤」さんとのご縁に深く感謝いたします。
