こんにちは。和尚です。
妻のお父さんが亡くなって早2年。
お父さんには兄弟が多く、一番遠いところでタイに住んでいる弟さんがいます。
コロナの関係でお葬式も出られなかったその弟さんがやっと帰郷されることになり、そのほかの兄弟さんたちと一緒に集まって、この春にみんなでお父さんの墓前で手を合わせることができました。
70歳で亡くなったお父さん。決して大往生とは言えない若い死であります。
残されたお母さんを始め、当時の悲しみを乗り越えながら我々は今日も前に進んでいます。
さて今回はお父さんのお葬式の帰りに、うちの次女が言い放ったとんでもないお話をいたします。


極悪和尚
お葬式では「こんなに早くに亡くなられて、本当に悲しい」といろんな方々からお声をいただきました。
たくさんの人がお父さんのために涙を流しているのを見ていると、改めてお父さんの偉大さが身に沁みました。
いろいろな思い出が走馬灯のように浮かび、我々のためだけではなく、周りの人たちにも同じような愛情を注ぐような素晴らしいお父さんでした。
そしてそれはちょうど、車に乗って葬儀場から帰ってくるときのこと。
車内はしんみりと悲しみに包まれ、妻は涙をぬぐい切れぬほど、まだ目を真っ赤にさせながら肩を落としています。
私は慰めようとして言いました。
私「世の中には良い人悪い人いるけど、良い人ほど早くに亡くなるもんやね・・・。」
妻「あれだけお葬式でいろんな人から悲しんでもらえて、お父さん、本当に良い人だんたんだ・・・涙涙」
長女「じいじは絶対天国に行くよ!だって優しかったし、良い人だから!涙」
妻も長女も涙を流しまったので、それ以上は何も言えなくなってしまいました。が、続けて次女がとんでもないことを言い始めました。
次女「てことは、悪い人って長生きするの?」
私「まあ世の中にはそんな人もいると思うよ。」
次女「お父さん(私)のおじいちゃんてたしか100歳以上長生きしたんやろ?
めちゃくちゃ悪いやん!極悪やん!」
私「その話でいくと、うちのじいさんは極悪和尚になるなー(笑)」

こんな次女とのやり取りで、一気に車の中が和みました。
緊張と緩和の最たるもの。
笑ってはいけないところに本当の真理があったりします。
そんな次女も今年で6年生。
極悪和尚と優しかったじいじに見守られて、今日も元気よく学校へと行くのでした。